浮気の修羅場
探偵の仕事には、調査対象者を尾行して浮気をしていないかどうか調べる「浮気調査」というものがありますが、浮気調査をしていると「浮気の修羅場」と言えるものに遭遇することがあります。
修羅場のケースとしては主に以下のようなパターンが見られました。
1.対象者と浮気相手の密会現場に依頼者が乗り込む
浮気調査で対象者の夫を尾行し、浮気相手の女性と合流しました。
調査の状況は依頼者も掴めるよう、リアルタイムに近い形で報告しますので、浮気相手と合流したらその時点で依頼者も知ることとなります。
尾行を継続し、夫が浮気相手女性の住むアパートの部屋に一緒に入った、と依頼者に報告。
ちなみにまだこの時点では、浮気の証拠としては確たるものではありません。
こういったケースではやはり対象者が浮気相手の部屋を出るところを押さえることが必要となります。
しかし、この時点で御依頼者の怒りはMAXに達していました。浮気相手の部屋の住所を教えて欲しい、と。
ただならぬ気配を察した連絡担当者が「現場には来ないで下さい」と再三にわたり忠告したにも関わらず、頭に血が上った御依頼者は浮気相手のアパートまで来てしまいました。子供まで連れて。
「どの部屋ですか?」と張り込み中の調査員に聞き、御依頼者は夫がいる浮気相手の部屋のチャイムを躊躇なく押しました。
浮気相手がドアを開けた瞬間、この先の調査続行は不可能となりました。
浮気相手の部屋がオートロックマンションなどではなく、2階建てアパートだったのも修羅場となった原因だったかもしれません。
2.依頼者が浮気相手の自宅や勤務先に乗り込む
浮気調査の課程で浮気相手が判明すると、自宅(及び勤務先)を突きとめる調査も行うのですが、1のケースと同様に依頼者がカッとして熱くなりやすい方の場合、浮気相手の自宅に押しかけてしまうことがあります。
中にはその場で慰謝料を払う約束をさせてしまった方もいます。このあたりは本当に依頼者の性格が出るところだと思います。
本来であれば文書で通知を送るなど、余計なトラブルにならないよう弁護士に任せて直接のやり取りは避けるのが無難です。
ちなみに確実な浮気の証拠を持っていない場合は、押しかけて慰謝料を請求したりすると、恐喝などの犯罪に該当する可能性があります。
また、相手も家庭を持っていた場合はW不倫となり、押しかけたりして浮気相手の配偶者が出てきた場合、お互いに自分の配偶者が訴えられることになるという、また別の修羅場が展開されるでしょう。
3.浮気相手に会いに行く配偶者を自分で尾行し、尾行がばれる
浮気を疑っている配偶者を自分で尾行してしまう方がいます。
探偵に浮気調査を依頼することがためらわれたのか、探偵に払う依頼料を節約したいということなのでしょう。
そのお気持ちはもちろんわかります。
当社に依頼される前にご自身で尾行されたある依頼者の方がいました。
その方は自宅を出る夫を尾行しました。夫は電車に乗り、自宅最寄り駅から数駅先で降りました。
駅改札を通過した後、付近で壁に背を向けて立ち止まりました。
浮気相手と待ち合わせをして、相手を探しているのか周りを見回しています。
そして、尾行がバレるのを警戒して後ろ姿を向けた御依頼者にあっさりと気が付いてしまったのです。
「何でここにいるんだ?」
焦ったのは御依頼者の方でした。
これから浮気相手に会おうとしていたであろう夫は、まだ浮気相手と合流はしていないので強気で怒りの態度です。
何ともごまかしようのない状況ですが、無理やり逃げるように御依頼者はその場を去りました。
後日、調査員が自宅を張り込んだ際、自宅を出てすぐさまダッシュする夫を目撃しました。
修羅場とは少し違うかもしれませんが、その後しばらくの間、尾行を警戒する夫の姿があったことは言うまでもありません。
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